お酒を飲んだあとに甘いものを食べると瞬殺でつぶれるとんちゃんです、こんにちは。そんなわけで私にとっては、禁断のチョコトルタ。ここアルゼンチンでは、ケーキといえばまずチョコトルタといってもいいくらいおなじみの、みんな大好き焼かないケーキ。火を使わないから子供でも楽しく作れる、簡単で美味しいお菓子です。ティラミスのおこちゃま版みたいな味だよ。
必要なものは、基本的にはこれだけ(写真クリックすると拡大します)。
チョコリーナという、ココア味のビスケット(左)。Mendicrim(メンディクリム)という、サワークリームのようなゆるいクリームチーズのようなもの(中)。似たようなもので、CasanCrem(カサンクレム)というメーカーのものもあるのですが、チョコトルタにはメンディクリム!というのが一般的のようです。
それから、Dulce de Leche(ドゥルセ・デ・レチェ)。Sancorという会社のプラスチック容器入りのやつが写真に写っていますが、これ。以前、スーパーのドゥルセ・デ・レチェ売り場の前にたたずんでいた所、横にいたアルゼンチン人の男性グループ(知らない人)が、みな口をそろえて「チョコトルタを作るの?それなら絶対これだよ!」と強くおすすめしてくれたもの。
そして、上から茶漉しなどで降りかけて、飾りと味付けのアクセントにする、溶かして飲むチョコレート飲料のパウダーなど(右)。ココアでも可。
分量は、パーティサイズになっているので、小さい容器で作るときは、少なめに用意してくださいね。タッパーとか、平たいお皿に並べるだけでも問題なくできますよ!
火を使わないアルゼンチンの定番ケーキ、チョコトルタ
材料 30㎝×23㎝×5㎝くらいの平たい容器1つ分
- チョコリーナ(四角いチョコレートビスケット)250g入りの2パックと半分
- メンディクリム 300g入りを2つ
- ドゥルセ・デ・レチェ 1kg (でも全部使わないと思う)
- 濃いめに入れたコーヒー(インスタントコーヒーを溶かしたものでOK)
- 溶かして飲むチョコレート飲料などのパウダー(もしくはココア的なもの)
作り方
- ボウルにメンディクリムを全部入れ、メンディクリムの分量より、少し多目くらいのドゥルセ・デ・レチェを入れてよく混ぜる。この部分が人によって一番違う。ドゥルセ・デ・レチェ多目が好きな人もいれば、少な目がいいひとも。味を見ながら好きな味にしてね!
- 濃いめに入れたコーヒーに、チョコリーナをひとつひとつ浸しながら、容器にびっしりと並べていく。面倒でも少量ずつ浸しながらやらないと、結構すぐコーヒーがしみこんでビスケットが崩れてしまうので注意。
- 一段びっしりとビスケットをしきつめた上に、さきほど混ぜた生地をどぼっと乗せて平らにならす。その上に、またチョコリーナをコーヒーに浸したものをびっしり並べて、またクリームをしいて…というのを、3~4段重ねになるように繰り返す。一番上がクリームになるように。
- 冷蔵庫で冷やして落ち着かせる。誕生日ケーキとして作るなら、前日作っておいて、冷蔵庫にしまっておくとちょうど良い。
このチョコトルタ、シンプルなデザートなだけに、家庭や個人によって様々なこだわりがあるのです。クリームチーズの代わりに生クリームを泡立てて作ったり、大人向けにリキュールを使ったり、混ぜきらずマーブル模様にしたりチョコリーナの層を多めに重ねたり…とそれぞれの味があるみたい。作りながら自分の好きな味を探してみるといいですね。20万人がいいねするフェイスブックのコミュニティがあるほどなんですよ。
アルゼンチン以外で作りたいときは、ドゥルセ・デ・レチェは、牛乳とお砂糖を煮込めば作れるキャラメルクリームだし、メンディクレムは、フィラデルフィアなどのクリームチーズとヨーグルトを混ぜたら代用できそうな…気がする。生クリーム泡立てバージョンなら問題なく作れますしね。チョコリーナみたいなチョコレートビスケットは世界のどこにでも見つかりそうだし。今度日本へ帰ったらあちらで代用品を使ってチョコトルタを作ってみたいです。そしたらまたレポートしますね。
料理部活動の日に、誕生日の人用に作って、M&M’sなどで飾り付けしてみたバージョン!(右のケーキがチョコトルタだよ)
レモンと練乳バージョンのレモントルタもおすすめ!
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